フランス語文法解説|直接法複合過去の0からの徹底解説

今日は、フランス語直接法複合過去について説明していきます。
これまで英語しか学んだことがない人が、
ロマンス語諸国の言葉を学ぶときに最初につまづくのが、この過去の概念が異なる点です。英語との違いも踏まえて本記事では説明していきます。

どういう意味になるのか?

通常日本語で『〜をした』という場合、この複合過去を使うと意味として伝わることが多いです。

日本語のこの『〜をした』という言葉には、
  • 1,行為の完了
  • 2,過去の出来事

が含まれています。

すなわち、複合過去を使う場合には明確に過去においての終わったということが判断できる行為でないといけません。 *なぜこのようなことを言うのかというと、フランス語には半過去という過去を表す時制がもう一つあるのです。

複合過去の作り方は?

さて、実際に複合過去の文章を作ってみましょう。
ここからむずかしく感じるかもしれませんが、、実際に手を動かして作ってみると意外と簡単ですよ。

では、形をお伝えします。

avoir と être の現在形 + 動詞の過去分詞

avoir と êtreの現在形の変形について確認

avoir

1人称 j’ai
2人称 tu as
3人称 il elle a
私たち nous avons
あなたたち vousavez
彼/彼女らils/elles  ont

être

1人称 j’suis
2人称 tues
3人称 il elleest
私たち noussommes
あなたたち vousêtes
彼/彼女らils elles  sont

過去分詞の作り方

フランス語の動詞は,その原形が-er,-ir,-reで終わるのはご存知でしょうか。

それぞれの動詞の原型を覚えているのであれば、あとはその原形に合わせて変形していくのみです。

-er→ -é.
-ir→ -i
-re→ -reを取り去って-uで置き換える

一部例外もありますが、
上記の作り方を覚えておくことでOKです。

不規則変化の例

いく、くる、もつ、知るといった日常生活でよく使う動詞は不規則に変化するというのはどの言語においても常のことです。

Avoireu
Êtreété
Fairefait
Mettre mis
Prendrepris
Savoirsu
Venirvenu
Voirvu

avoirとêtreの使い分け

動詞は他動詞がほとんどなので基本はavoirを使うと考えて良いでしょう。
例外として、下記の場合êtreを使います。
往来発着で使う自動詞、再起動詞を使う場合。

またêtreを使う場合は、過去分詞を形容詞のように扱い、主語をみて性別、単数/複数かに応じて変更する必要があります。忘れやすいので要注意!

主語が男性の場合→Je suis allé
主語が女性の場合→Je suis allée

英語との違いは?

複合過去という名前があるように、複数の状態を持っていると考えると良いでしょう。
イメージとしては、英語での『過去形』+『現在完了』です。

英語の現在完了をフランス語の複合過去に変更

I went to the park two years ago. →Je suis allé au parc il y a deux ans. I bought the pencil yesterday. →J’ai acheté le crayon hier.

フランス語の現在完了を複合過去に変更

I have been to Denmark.→Je suis allé au Danemark.

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