フランス語文法解説|直接法大過去の0からわかりやすく徹底解説

フランス語ってたくさん過去形があって難しいですね。

どこまでが複合過去で半過去かどうかもわからないのに、さらに、大過去まであります。
時制の意識の薄い日本人の場合は、どれがどれなのかごちゃごちゃになってしまいますよね。。

この記事でわかること
  • 大過去の使い方とその意味
  • 他の過去との違い
  • 英語との比較

どういう意味になるのか?

いろいろある過去形の中でも、この大過去は単純です。
ある過去の位置地点よりも前に起こった出来事となります。
また、現在よりも遠い過去の地点よりも遥かに遠いという出来事ということから,その動作は現在では中断してしまっているという意味にもなります。

それでは具体的に用例を見ていきましょう。

Elle est allée faire les magasins cette nuit. Elle avait déjà dîné.
彼女はショッピングに今夜いきました。(その前までに)彼女はディナーをすでにたべていた。

ショッピングに行くという複合過去の前という過去の時制があります。それよりも前にすでにディナーを食べていて、その後にショッピングに行ったということがわかります。

大過去の作り方は?

êtreとavoir の半過去の形に動詞の過去分詞をつけた形になります。再度、êtreとavoir の半過去の形を確認しておきましょう。

j’avais
tuavais
il elleavait
nousavions
vousaviez
ils ellesavaient
j’étais
tuétais
il elleétait
nousétions
vousétiez
ils ellesétaient

avoirとêtreの使い分け

考え方は、複合過去と同じです。

動詞は他動詞がほとんどなので基本はavoirを使うと考えて良いでしょう。
例外として、下記の場合êtreを使います。
往来発着で使う自動詞、再起動詞を使う場合。

またêtreを使う場合は、過去分詞を形容詞のように扱い、主語をみて性別、単数/複数かに応じて変更する必要があります。忘れやすいので要注意!

主語が男性の場合→Je était allé
主語が女性の場合→Je était allée

他の過去との違いを考える

ここまで、複合過去、半過去、大過去とでてきました。ここで一度まとめて違いを考えてみましょう。*複合過去半過去については過去記事をご覧ください。

違いを理解するためには同じ文章を使って考えてみるのが良いので考えてみましょう。

複合過去の場合

J’ai parlé français. 私はフランス語を話した。

『フランス語を話した』という事実から、過去においてフランス語を一度話した経験があることがあることがわかります。
ですが、複合過去の場合は一度限りの完結した出来事に対して使用します。
単に『Bon jour』といっただけでもフランス語を話した!というレベルにもなります。そのため、日常的に使っていたかどうかは不明です。

半過去の場合

Je parlais français 私はフランス語を話していた。

始まりと終わりが不明確だということから、半過去の場合は日常的にフランス語を長期的に話していたことがわかります。

大過去の場合

J’avais parlé français. (過去)フランス語を話してたことがある。

今回の文では、過去のある地点は明示されていませんが、遥か前にフランス語を話していたことがあるということになります。

フランス語と英語との違いは?

フランス語の直接法大過去は英語でいう過去完了にあたると考えて良いでしょう。

Je n’étais jamais allé en français avant d’avoir 20 ans.
I had never been to French until I became 20.
20歳になるまでフランスに行ったことがなかった。

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